それが余暇として行われるようになったのは正確な時代は分からないが、平安時代、寝殿造りの建物の中に釣殿というのがあったということからも、かなり古いものだということはわかる。それが時代とともに庶民の間に浸透していき、現在ではスポーツフィッシングという考え方も定着し、遊魚という余暇の一側面として確立され、漁労とは完全に切り離されたものになっている。
釣りは古来より日本人に広く親しまれてきたレジャーと言える。
釣りはレジャー白書ではスポーツ部門に区別されている。図表4はスポーツ部門内の平成13年度の各種レジャーの参加者数を15位まで順に並べてみたものである。
(レジャー白書2002より作成)
平成13年度の釣りの参加者数は1690万人であり、キャッチボール・野球についで6番目の参加者数を持っている。
上位5種目と釣りの男女別余暇活動参加率の特徴を表したものが次の図表5である。
スポーツ部門は、全般的に男性の参加率が、女性の参加率よりも高い種目が多く、その中でも釣りは、「キャッチボール・野球」とともに、比較的女性の参加率が少なく(6.5%)、男性中心(24.7%)のレジャーと言うことができる。
図表5 男女別余暇活動参加率の特徴(平成13年) 単位:%
全体
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男性全体
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女性全体
|
|
2431人
|
1196人
|
1235人
|
|
ボウリング
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31.5
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36.7
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26.4
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体操(器具を使わない)
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30.4
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27.2
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33.4
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ジョギング・マラソン
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25.5
|
29.6
|
21.5
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水泳(プール)
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20.8
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21.1
|
20.6
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キャッチボール・野球
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17.1
|
27.8
|
6.6
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釣り
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15.5
|
24.7
|
6.5
|
注:この調査は全国15歳以上の男女3000人を対象に行われたものである。
全体の2431人というのは、回答者数である。
釣りと上位5種目の参加人口の経年変化を図表6に示す。
(レジャー白書2002より作成)
どの項目についても平成5年ごろから減少傾向にあったが、平成12年以来、全般的に回復傾向が強まっている。
釣りにおいても、平成12年1680万人に対して平成13年の値が1690万人と10万人上回っている。
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